第50話ティトォとブラックねこ

あらすじ 御前試合始まり
ティトォは街外れの小さな墓を訪れていた。この墓はドーマローラの墓。ティトォらはここでグリ・ムリ・ア打倒に誓いを立てるのだった。その後、ティトォ一行はシュダンの待つ城に到着する。招き入れられた先は、なにやら不穏な空気。実はここで、ティトォ一行を不審者だと思っている実権者ジンナに証明すべく、御前試合を行うのだった。早速ミカゼとグリン護衛の一人、ハイロゥが勝負に出る。

感想

ブラックねこ登場。100話目にも登場するのかしらん。脚が5本あるティトォのねこだがさすがの皆は慣れたもの。耐性のないハワードは引きまくり。ティトォは街外れのドーマローラの墓参りに赴く。ティトォは家族の国の皆に誓い、プリセラはマギに誓う。アクアはアロアに誓いたいはずだが、舞響大天との出会いを経た今、アクアは誓うべき相手がいない。アクアの「……」はなかなかシビアな問題として見るべきか。TAPのよき理解者、ミカゼはティトォらの心境を読み解く。仲間を守りたいという思いを。

シュダンとティトォは感動の再会を果たす。頑固者のジンナのせいで一行は御前試合をすることになる。しかしジンナは頑固にもほどがあるな。ヘルニア持ちだしwハートメモリアオブは魔力を打撃力に変換する魔法武具。城の護衛人は魔力をそれなりに持っているみたいね。そうじゃなきゃ勤まらないか。が、グリンは友を思う気持ちで御前試合の中止を求める。友を何より大事にするグリンならではか。とここで幼馴染のブラウリーやパンナの紹介を受ける。グリンにびくびくするマルチーノがかわゆい。。。グリンは勉強が死ぬほど嫌い。たまっていた宿題ってwそうこうしているうちにミカゼ対ハイロゥ戦が始まる。ハイロゥはふなふなしてるけどベテランだし結構強い。ミカゼは誓う。ティトォと旅を続けるため、今までに培った力を出し切ると。メイプルソン戦後にしょぼくれていたから一挙挽回に出たいミカゼの気持ちは分かる。しかし掛け声が「ガァッ」って。どんどん獣化してるなあ。ライトやネクバーパもメモリアに到着して全ての風はメモリアに通ずる。


第51話ミカゼと決意の試合

あらすじ 御前試合ミカゼ、リュシカ
ミカゼは押され気味だった。ミカゼは自分の無力さを実感する。ミカゼは誓う。ティトォらの力になることを。ミカゼはありったけの力をこめ、ついにはハイロゥを下すことに成功した。続くリュシカ対パンナケトル戦。リュシカはこの試合で今後の動向を決めるという。しかしパンナケトルは強かった。次の一手で決めるべくリュシカは新必殺技の準備にとりかかる。

感想

御前試合はその後のバレットとの再開を盛り上げるためだけの試合で、展開的に少々荒が目立つというか、ここで萎える人は多いみたい。とくにミカゼ戦が原因か。ミカゼはハイロゥに押され気味。ジンナ意外と小心者っぽいな…。この試合でジルは傍観者役を務めている。ちょっと見方が冷めすぎなのではと疑念が起こる。ミカゼ戦はあまり練られていないというか、バトルがいまいちという感じがする。特にあっさりハイロゥにとっ捕まって、しかもその脱出法が強引な力技だから萎える人の気持ちも分かる。ミカゼの葛藤は上手く描かれているんだけどな。ミカゼを見守るティトォの目線が厳しい。きっとミカゼのことをよく理解しているからだろう。にしてもミカゼ、風呂は3日に一度か。くさそう…。あと、ミカゼの過去話もいまいち中途半端というか、行き当たりばったりという気がしないでもない。ミカゼの表情も手抜きっぽい。2章はこの御前試合を含む10間11巻あたりが暗黒期か。ソーセージワロタww

続くリュシカ戦。マザコンのパンナがうっかりお母さん発言wリュシカは戦いが好きじゃないのに進んで参加する。パンナ戦は短いが面白い。リュシカは心に決める。おじさんとおばさんの死の真相を究明すると。そのためにTAPに随行し、自分も戦うために強くあると。リュシカの決意はいい感じだ。ただ御前試合以降魔法陣まで以後の掘り下げがほとんどなく、リュシカの成長だけ置いてけぼりなのが気にかかる。2章は人がわいわい交錯するので、各キャラの掘り下げを十分に心がけるのは難しそうだ。リュシカの「恥ずかしい…」がこの上なく可愛い。。。


第52話仲間と友達

あらすじ 御前試合リュシカ、サン、ジル
寸手のところで軍配はパンナケトルに上がった。落ち込むリュシカだったが、すぐ次の試合が始まる。サン対ハワードはサンの自爆で簡単に決着が付いた。続くジール・ボーイ対ブラウリー戦はジール・ボーイが圧倒的な力を見せ、これまた簡単に決着が付く。最後にティトォ対シュダン。いざ試合が始まろうとするとき、後ろの扉が開いた。現れたのは国王バレット。ティトォは喜びの表情を見せる。

感想

パンナ強し。だがリュシカのヘル=ストームが発動し、パンナ吹っ飛ぶ。もしパンナが斬り裂き魔ならヘル=ストームでやられる程度なのか…。リュシカのくしゃみについて語り合う男二人ワロスww「あたしじゃ…駄目ですか}というリュシカの問いにティトォは答えない。答えたれよティトォ。もしかしてリュシカメモリア残留の伏線か…。続いてサン。勝率8割以上と踏んだのかやけに自信満々だ。そして自信満々に石の精に命令する。命令は無事執行される。なんというか、ダメダメだな(AA略)。さらに続いてジル戦。ジルはさすがに貫禄重し。ミカゼらに詰め寄る場面がプチワロスw勝負はさっくり決まる。あわれブラりん。最後はティトォ戦。シュダンの実力が気になる。がそこにバレットが突然現れる。30年ぶりに会う父親の姿にびびるグリン。まあ無理もないな。じいさんになってるもんな。


第53話ティトォとメモリアの王様

あらすじ バレットとの再会
バレットは鋭い目つきでティトォをにらみつける。そしてシュダンから武器を取ると、全力でティトォを叩きのめした。ティトォには約束があった。50年前、もっと強くなって帰ってくると。今、ティトォはバレットの一撃を受けて立ち上がった。そうしてバレットはティトォを暖かく迎え入れたのだった。遠い国ではヨマが暴れまわっていた。そこにブライクブロイドがヨマを動かそうと出向いてくる。ヨマはしぶり、一触即発となる。

感想

老いてなお鋭い輝きを放つバレットの眼。いくらボケ進行中とはいえさすが王だ。ボケてもティトォとの約束は忘れていなかったのね。そんなバレットはティトォを殴り飛ばす。腕をやられたのになぜか口から吐血しているのは置いといて、回想が入る。適当に頭の中に音楽でも流して情景に感情移入しながら読むと感動度は一段と増すこと請け合いだ。「もしまた会う事ができたら〜」は以前のメイプルソン戦での回想を受けた形になる。p91のフェイドアウトが秀逸だ。バレットの攻撃を受けて立ち上がったティトォをバレットは暖かく迎え入れる。城の者一同がティトォらを迎える光景は感動的だ。

一方遠い国ではヨマが城集め。何がヨマを城集めに駆り立てるのか。ヨマの過去に何かありそうだ。とそこにブライクの旦那が登場、ヨマを向かわせようとするがヨマが渋り一触即発の危機。ブライクがにやりとしちゃうバトルマニアなのは周知の事実だ。にしても「足りなくなる」ってどういう意味なんだろう。グリの目的が分からないとなんとも言えないが…。


第54話ブライクブロイドと死神ヨマの城

あらすじ ブライク対ヨマ
ブライクブロイドはヨマのせっかく集めた城を破壊。怒るヨマ。そこに弟子のエイキとボブリッツも集う。そしてブライクブロイドとヨマの激しいぶつかり合いが起こる。一方のグリンは母親が既に死去していたことを知り、墓参りに出かける。ヨマは魔法の使えないブライクブロイドを制し、またどこかへ去っていった。

感想

相変わらず題名格好良いな。ヨマの話をくだらなそうに聞くブライクの表情がいい。ブライクは己の血の中から神器を取り出し、ヨマの城を破壊する。単なる攻撃にしか見えないが、三大神器の真の効果はいかなるものなのか。エイキたちは食糧狩り。盗んできたボブリッツに怒るエイキ。二人のやり取りがなかなか面白い。城を破壊したブライクに激怒するヨマとブライクの反応が良い。両者とも自信たっぷりだ。ブライクの旦那、熱いな。この戦いは両者ともが魅せあってどちらの魅力も欠けないところが良いな。

場所はメモリア。ライトはグリンについて情報を聞いている。もっともグリンの情報くらいライトは知っていたんだろうけど、情報を集めるために「へえ…!それじゃあ〜]と言ったんだろう。薬の時間。ライトはどんな病気なんだろうか。母親の墓を訪れるグリン。街中で見かけたあの墓だ。母親の死を知ったグリンの見つめる瞳がもの哀しさを表している。

子供も泣き出すほどびっくりなブライクのバラバラ殺人現場。ヨマもブライクも凄いな。魔法攻撃にもかかわらずブライクが再生したのはTAPとは星のたまごの使い方が異なるためか、または神器のおかげかどちらだろうか。光刺態ヨマに魔法なしではさすがに勝てないわな。「まさかもう極めているとは」とは単に光刺態が完成していたことを指すのか、さらに奥の手があるのかどうか…。


第55話パンとライス

あらすじ メモリア三十指の平和
グリンは母親の墓に花を手向け、その存在を実感していた。そのころのミカゼは自分の存在意義について悩んでいた。自分の役割はここで終わりではないかと。アダラパタ一行は平和な一時を過ごしていた。そのひとり、カイザートはアダラパタの行動に疑問を感じていた。そのころ茫然自失のミカゼ。そのミカゼに、ふとしたことで、突然謎の存在が取り憑いてしまうのだった。

感想

メルルシアは花より食い気だったという。見れば分かりますが。リュシカの手作りクリームパン。清村が飛びつきそうだ。肝心なところでボケるバレットが…。グリンの「俺…本当にバカだな…」って台詞が深い。グリンもこうして成長してゆくんだなあ。ハワードは良き理解者だ。メイプルソン戦後落ち込みっぱなしのミカゼだが、ティトォがメモリア城に着いて益々自分の存在意義に悩み始める。この葛藤があるからこそその後の魔法陣における復活がより輝きを放つことになる。

メモリア三十指は呑気に朝食を楽しんでいる。辛口は男の証と言わんばかりのカイザート。ハンバーグについて熱く語るカイザート。ふわふわパンにこだわるカイザート。見栄張ってプリン頼み損ねるカイザート。カイザート…。アダラパタは遠いまなざしで何かを考えている。とそこに国際犯罪人であるヨマらを呼んだ理由をカイザートが問い詰めに来る。アダラパタの信念では正義も悪もこの世には存在しないみたいだな。そしてティトォの理解者でもあるアダラパタ。カイザートは女神に助けをもらった恩として女神の三十指として動いているが、真の目的を知らされていない。それどころか正義の使者だと思い込んでいる。あわれカイザート…。

一人落ち込むミカゼ。ミカゼは魔法大会に唯一の望みをかける。そこに突如としてシシメがミカゼの面に憑依することになる。シシメの一人称が統一されてないのが残念だが、シシメがどう物語に絡んでくるかは見物である。シシメ面は格好良いなあ。


第56話グリンとはじまる魔法大会

あらすじ 魔法大会前半
ティトォは秘策、マジックパイルの研究に励んでいた。バレットから魔法大会にでることを進められ、ティトォたちは参加することになった。魔法大会は一発芸大会。楽しいひとときが流れるのだった。

感想

蘇る100年前の記憶。ティトォの見た「あれ」とは一体なにであるのか。幸せそうな過去である。いろいろ想像を膨らませるのも一興か。ティトォはMPの完成を急ぐ。MPの真価が見られるのはいつだろう。ティトォは毒薬を預かる。きっとTAPだって死ぬのが恐くないわけではないだろうに…。ティトォの「じいさん…」はティトォとバレットの絆の深さを表す良い表現だと思う。ひょんなことから斬り裂き魔の話題が出てくる。何者かの「…」が非常に気になるところ。もしかしたらこの主が斬り裂き魔の可能性もあるわけで。

魔法大会。実はティトォが考案したんだね。いろいろな場面でTAPの功績が残っているな。サンはそんなこと関係なしに五大石探し。サンが五大石を手に入れるのはいつのことか。マルチーノがグリンと会話する。恥ずかしそうにするマルチーノがかわゆい。。。今後もうちょっとグリンとマルチーノが関わるイベントがあればさらによかった。ジルは家族の捜索願を出す。メモリアでってことはこのイベントが起こるのも2章のうちか。ジルの旅の目的に直結する問題で重要だ。リュシカは念願のパン修行に励んでいる。リュシカの成長はもうちょっと取り上げて欲しいところだった。

魔法大会開幕。「メモリア魔法陣を開きたいな」というグリンが良い感じに物語りにふくらみを与えている。パン大好きなカイザート対リュシカ。結果はリュシカの圧勝。勝手に場外にすっ飛んでいくカイザートが面白すぎる。一時の平和がほのぼのしい。「できたらこのまま…」という台詞が重く響く。


おまけ

感想

クライム。好きなものはフェンシングとな。マスターキィをフェンシングのごとく操るクライムが見られるというのか。嫌いなものはお笑い芸人。堅苦しいクライムならではか。ジョギーが泣くぞ。クライムはリュシカの店を見守っているが、メモリアに渡る気はあるのか。リュシカと交代とか。クライム用に入り口を作ってあるワロスw。魔法はかなり高等なようだ。なんでも開いたり閉じたり、応用性はかなり高い。防御や攻撃、回復など多種多彩である。さらなる秘密とは一体…?

ガシャロ。わかめが好きなものとはwあわれだwガシャロ、自分で失った髪を取り戻そうとしたり、教団を組織したり、頭はよかったんだろう。グリに人生を奪われ、空っぽになり意のままに操られる。憐れな男だな。性格は金の亡者としていかにもな性格だ。それも、グリによって捻じ曲げられたものなのであるが…。魔法はこれまた攻防一体、MPの魔法は応用範囲が広い。ガシャロはアビャクと違い人を殺したことはないので、そこまで戦闘に関して強いというわけではない。でも4人がかりでかかって一進一退を繰り広げたところからそれなりに魔法を極めていたとも思える。

最後のアダラパタが黒すぎるw