第84話アクアと魔導膨斧

あらすじ イド対アクア戦開始。
イドは政府軍の横暴に憤激し捕まっていたところを、今度はメモリア魔法陣出場のために特訓させられることになる。そしていざ決戦。のはずが、アクア一行はのんびりまったり。イドは魔導膨斧を発動させて、ようやくアクアもやる気を示す。アクアはリュシカの援助を受けてイドを攻撃。だが魔法を弾き物理攻撃も無効化する魔導膨斧。それでも押されるイドだったが、ここで五大石を取り出す。一方のコミドルのもとにはゴビ国の面々が…。

感想

ついに動き出すダークアイ・Q!一体どこにどうやって絡んでくるか。斬り裂き魔?魔法陣?分からん…。というか機動力とか破壊力とか何気に凄いしwで、冒頭とびら、今回はTAP勢、次号はアダラパタ勢の扉になるんかしらん。イドもリゼルも仲間になる予感。って…この中に実は斬り裂き魔がいるかもしれんのだよね。ううむ…。てか仲間だけでこんなにキャラいたんだ。

イドが捕まったのは、軍の横暴で草花が傷つけられて、んで怒って軍に立ち向かったからか。イドナイスガイ!イドの手下って、どういう組合だったんだろうね。マフィア?なんとなく風貌からして。でも基本的にイドはいいやつなんだよよな。で、のんびり弁当口にするアクア一行に愕然とするイドwwなんかこの一コマで一気にかませ化したような…wアクアの台詞がいいね。マルチーノの手製の弁当食べたいお。

魔導膨斧発動。デザインがいかにもな土塚風だね。こんな兵器だと誰が予想しただろうか。イド…wwwアクアは28号で本格的に魔法のステッキだなあ。空も飛べるし(byリュシカ)。イド「所詮魔法使いは皆化け物だ!」・・・あんたはへたれですかww小物くさいぞこいつw

アクアの魔法攻撃も跳ね除ける魔導膨斧。あんまり「斧」って感じはしないんだけどね。プリセラの物理攻撃無効とかかなり強いんですが。こいつが量産化ってことは、ティトォが言ってた「他の国の力も借りて攻め込む」ってのにリンクしてくるわけか?第3章はひょっとして大戦争か。これはわくわくしてきたぜ★しかしリュシカの羽はアクアの機動力を上げるうえで不可欠だと思うんだけどな。離脱・・・しちゃうのかな。どうか。

アクア「しゃきーん」という効果音が面白かった。土塚氏は効果音にも気配りがあっていいなあ。イドがますます小物になっていくwとここで五大石登場。PWはドラクエネタなんだってね。土塚さんはドラクエファンか。で、この五大石は結局サンにあげるのかな。城の二つの五大石は斬り裂き魔にパクられそう。

まあなんというか、今回は今までの箸休めって感じかな。あんまり全戦ヒートアップしているとメリハリがないしね。今回やドルチル戦みたいなコメディー風味も必要なんじゃないか。


第85話イドと五大石

あらすじ イド対アクア中盤
コミドルの正体はゴビ国がメモリアに送り込んだスパイだった。ライトはさらなる容疑者として、ハワード、パンナケトル、マルチーノの名を挙げる。一方のイド。五大石を魔導膨斧に吸収させ、魔法攻撃をも無効化してしまう。アクアはジャベリンズで挑むが、ギリギリのところで耐えられてしまう。が、その衝撃で魔導膨斧が故障、暴走を始めてしまう。アクアは存在変換をし、ティトォに任せようとする。リュシカは毒を飲むことに反対するが、それを押し切って毒を飲むアクア。現れたティトォはリュシカの身を案じ、島を出るよう催促する。がリュシカはこれを最後の戦いだといって一緒にいさせてもらうよう頼むのだった。

感想

コミドルの本当の名前はコミュドゥルドゥ。噛み噛みな名前は置いといて、ちょっとひねりが少ないかなと思わないでもない。コミドルは結局あのあとどうしたんだ?「300人程〜」「えそんなに!?」のくだりワロスwゴビの連中との会話は勢力関係のまとめの説明にでも使われるのかな。あ〜しかしスパイか。これで身分詐称とあのおっさんがコミドルを見つめていた理由が分かったぞ。

で、斬り裂き魔。ライト曰く、怪しいのはハワード。パンナケトル、マルチーノ。ハワードは…メイプルソン戦の辺りを見ると多分違うだろうな。パンナもひっかけくさい。「男」を匂わす一連の描写もひっかけじゃないかな。とすると、マルチーノか、裏を読んでのリィかの2択になったと見る。ライトの三人も、怪しいところがある、としか言ってないからリィに1票を投じておこう。サン「俺達の手に負える〜」はもっともな意見だ。よかったね返り討ちに遭わなくて。ハイロゥのおっちゃんとかが斬り裂き魔の魔力を察知すればいいんじゃないかという疑問も、シュダンの一言で一気に解消。

魔導膨斧に五大石。魔法防御まで可能になるとは。ナトラレーゼと被りそうだが…?アクアの魔力は大きさだけならヨマより上だとか。まあBBJ一撃で大分追い詰めたんだしそうなのかも。あれ?でも魔力の大きさ勝負ならジルが実際勝ってたし、魔力の大きさはジル>アクア>ヨマ>劣化ジル、こんなところだろうか。リゼル18歳。工エエェェ(´д`)ェェエエ工。

BBJすら耐え切るマーボードウフ。攻撃力は不明だがヨマとかにも通用しそうね。いづれ科学>魔法の時代でも来るのかしらん。イドのびびりっぷりが小物くさくていいねw魔導膨斧暴走。イド、あんたは完璧清村だ。変換するアクアと、それをとめるリュシカ。アクアは、一種の達観を得ているね。年季が違うってか。イドもいいやつだな。

さあ存在変換。ティトォはどのように攻略するんだろうね。これまた予想がつかないよ。まさかここでMP発動というのもなさそうかな。だったらティトォに変わらずともできるし。まあでも魅せ方しだいってところか。ティトォはリュシカの身を案じて棄権を促す。まあそりゃそうだろうね。安全のためにメモリアにつれてきたんだから。リュシカはメモリア残留か否か。残留だとしたらおじさんおばさんの件は?アクアの機動力が落ちるのも痛いね。どうでもいいけど、最後のコマのティトォとリュシカの顔がなんかおかしいぞww


第86話木の実と油

あらすじ 五大石奪還
ティトォは自分を律し、リュシカを戦闘から遠のける。そしてリュシカは戦場から離脱する。ティトォはすぐさま魔導膨斧を破壊する策を検討に入る。木の実を用意して、それに魔法をかけ、仙里算総眼図で位置を推定し、木の実をぶつけ五大石を取り除くことにする。一方のリュシカは一人すねていた。島を出ようとするリュシカだったが、そこで何者かの声が響くのだった。リュシカは戦場に戻るが、作戦を知らないリュシカは足手まといになってしまう。しかしティトォは狙いを研ぎ澄まし、見事五大石を取り出すことに成功するのだった。

感想

まず思ったのが、今月は絵が安定していていい。なんというか、線がふとくて力強く、なおかつ乱れがない。人物の表情の描き方も1章と比べると明らかに成長しているように見える。今月の作画クォリティはエイキミカゼ戦並みかと思った。

さあ本編。ティトォはリュシカを突き放す。まあそうだよね。御前試合以降も修行をせず、頼りのない力のまま、それでもずるずるついてくるのは、本人のことを考えるとここで離脱するのが最も賢明な策だよね。誰にでも優しい=厳しいと単行本にあったけど、その通りだと思う。でも、ティトォの本音はリュシカと共に戦いたいというのもあるようで、リュシカの安泰を願ってメモリアにつれてきて、ここで離脱を勧告したんだけど、あれ?ティトォ、もしかしてリュシカに惚れてる?これは御前試合の「あたしじゃだめですか?」に対する曖昧なティトォの心境を引き継いでいるのかと。まあそれは後半読んでいくうちにはっきりするんだけどね。

魔導膨斧を壊せたらティトォの勝ち、駄目だったらイドの勝ち、って、なんかずるいなwイドw。これだけの兵器、ヨマの光刺態にも通用しそうな物言いだし、量産化されたら本当に科学>魔法の時代が来るのかもね。しかしあの図体がどうやって時速40kmで走れるんだろうか。それが土塚マジック。「人肌に温かいや」についてはどう突っ込んでいいか分かりません^^;。

ティトォの作戦。ちゃんと真面目な(?考察展開となって一安心。御都合主義な展開にならないかとびくびくしていたからね。マジックバリアを木の実で無効化して、魔甲ラバーには直前で魔法で攻撃か。上手いこと考えましたね土塚さん。そしてp734、前述したけど線に力がこもってていいね。ん?よーくティトォの木の実を見てみると…す、スライム!?wwなんでこんなところにスライムがいるんだw爆笑しちゃったよ思わずwさすがドラクエ好きの土塚氏でありました。さりげなく「神のタイミング」とかいう名言まで飛び出しております。

五大石の位置を推定すべく久々の仙里算総眼図。絵が下手でも設計図は上手なのねティトォさん。「人の心だって〜読める」…ってことは、ティトォはやはり御前試合のリュシカの告白を気づいていたんだろうね。気づいていたけど、優しさ=厳しさからしてあえて返事しなかったってことか。本心は一緒にいたいという、恋愛感情にも似た気持ちもあったのでしょう。

一人すねているリュシカ。可愛いぞ、ああそうとも可愛いさ(ナニイッテルノ?とそこにパン神の声が。これはまた次の感想文で書きたいけど、パン神の実在は賛否両論ありそうだね。で、戻ってきたのはいいが邪魔者だねこりゃ。でも冷静なティトォ。その眼光はメイプルソンやガシャロをして恐れさせたあの眼光か。で、無事五大石は取り除かれてめでたしめでたし。五大石は回収したのかな、ティっちん。


第87話炎と翼

あらすじ パン神降臨
最後の戦いだといって魔導膨斧に挑むリュシカ。追い詰められたその刹那、リュシカの前にパン神が降臨する。パン神は、リュシカの今までのパン修行が魔法の鍛錬になっていることを諭し、魔法の真の使い方を伝授する。リュシカは新たな技を生み出し、魔導膨斧を攻撃する。そこにティトォが加勢し、ティトォはリュシカとともにいたい思いを明らかにする。そして二人で合体技を構築し、見事魔導膨斧を破壊するのだった。魔法陣はリュシカに勝利の印を与えた。その光景をダークアイ・Qが密かに眺めているのだった。

感想

イドは岩佐もびっくりの傍観者役に徹してますね。リュシカの回想。ティトォだけ特別扱いなのは、少なくともリュシカ→ティトォの構図は確定なのかな。逆はまだはっきりとは言えないけど、後の「ずっと一緒にいたい」というのは、単なる仲間意識だけではないようにも思う。相手がミカゼだとしたらこんな台詞がでるのもちょっとおかしい気がするしね。で、リュシカの危機にパン神降臨!!こういう展開は御都合主義だとか賛否両論ありそうだけど、こういう超展開も土塚節の一環だと私は思うな。パン神の首輪に「ふっくらやわらか」とか笑ったwしかもなんか強いしw

で、パン神がリュシカに魔法の真の力を伝授する。今までのパン修行が魔法の鍛錬になっていたというが、それならもう少しパン修行の描写があってもよかったかなという気がしないでもない。発想自体は面白いんだけどね。リュシカの魔法の描写は線が安定していた迫力があった。威力も申し分なし。これでパーティの戦力も一段上がるね。魔法レベルは上がるのかな?どうだろう。

リュシカは皆と、そしてティトォと一緒にありたいと願う。やはりティトォは別格なんだね。リュシカの表情がかなりいい感じだね。で、ティトォの問題発言。真相はこれからだね。今はなんとも言えない。後半の盛り上がり方は予想以上だった。息抜きに見えて、ちゃんと燃える場面はしっかり見せてくるとは、このラストだけでイド戦の株が結構上がったぞ。メギドウィング。どうして初めての技に名前がついているのかはここでは問わない。

そしてリュシカ進出。「これはきみの勝利だ」は、ティトォが勝ちを譲ったと捉えるよりも、魔法陣がリュシカを選んでそれを見たティトォがそう言っただけなのだと解釈する。さすがに前者は命七乱月がかかった重要な試合なだけに有り得ないからね。存在変換してしまったことがティトォ敗退の原因なのかは分からないし、止めを刺したのがリュシカだからリュシカが選ばれたのかもしれない。最後のこの場面はちょっと急ぎ足だったかな。判断しがたい。

で、イドは結局傍観者役になってしまってそれで終わりですかいwまだ出番はあると睨んでいるけど、本当にこれだけだったら勿体無いな。リゼルに期待。五大石の回収描写がないけど、なにかしらイベントがあるのかな。でも次回過去編らしいし。そしてダークアイ・Qがいよいよ本編に関わってくるみたいだね。彼(?の役割とは一体?


第88話カバとトド

あらすじ ムリア漂着
リュシカの勝利を褒め称えるティトォらの前にダークアイ・Qが登場。Qは魔法、暗黒魔眼球でティトォに嘘を言わせないようにし、100年前の出来事を話すように迫る。一方城でもバレットが来賓の人々に100年前の伝説と事実について話していた。100年前のドーマローラ。アクア、プリセラはそれぞれ別々に生活を営んでいた。博学のティトォはドーマローラに生える「星の樹」の根についても知っていた。そこに不思議な箱と、一人の人間が漂着してくる。その人物こそグリ・ムリ・ア。それより1年後、ドーマローラは消滅する。

感想

カラー。うん、上手くなってる。MP序盤のカラーは「うわこりゃひでぇやw」ってのもあったけど、今では普通に見られますね。カラーだけではなく、今月は絵が非常に安定していますね。安定期に入ったってことなのでしょうか。見る側も安心して読めます。なんか星の樹が描かれてますけど、夢の樹も星の樹と同質のものなんでしょうな。てぃっちんとリュシカがいちゃついてますね。今後の恋愛フラグになるのか分かりませんが、リュシカが旅に同伴することはこれで認められたんでしょうな。け!!!

ダークアイ登場。暗黒魔眼球って、暗黒(ダーク)魔眼(アイ)球(Q)なんですけどw、まあもちろんネタでつけた名前でしょうから太古の昔にあった魔法を蘇らせたのに…なんて考えは邪道でしょう。あの可愛い黒い顔は魔法器具なの?威力やなんかは想像できませんわ。だってギャグだもん。p543のイドとダークアイはそれぞれ清村と杉小路を髣髴とさせて笑わせてもらいましたwひょうたんまんじゅうってw柔らかそう(ぇ。ダークアイの基本スペックは相当に高いですな。いやギャグだけど。なんかQは真面目に本編に関わってくる気がしない。このまま「説明のためだけに考え出されたキャラ」とか言われそうで…。これで物語の鍵となる位置につけたら土塚氏は神だな。まあ珍奇船長と仲良くフェイドアウトというのが無難なまとめ方なのかもしれない。

一方城ではバレットが時を同じくして100年前の出来事を語る。ヒルドゥ組はここでも役割が与えられていますね。世界が少しずつ動いていくようだけど、果たして3章はどんな展開になることやら。ミカゼが緊張感ないぞw

100年前…。アロアがめんこい(*´Д`)アクアは思ったほど「真逆」な性格でもないような感じを受けたが、判断材料に事欠きますね。プリセラは、ちゃんと化粧してますね。乙女です。にしてもどうしてこんなちゃらんぽらんな男と付き合うことにしたんだろう。謎だ。ちゃんとTAPの目には「瞳」が描かれている点に着目。ティトォは生まれながらの頭脳をお持ちのようで。そして例のおまんじゅうはこの頃から御装備のようで。TAPの服装は100年間変化なしかいwもっと彼らの日常生活を覗いてみたいものです。

とそこに謎の物体とカバトドが漂着。さんざんな言われ方だなグリ公ww「鉄クズ」は例の奇妙な模様が描かれてますね。グリ城や「扉」にも同じ文様があるようですが、グリが作ったものなのかしらん。そして1年後、ドーマローラは消滅する…。あの優しい住民が皆死んじゃったってことを考えると、なんか悲しい…。


第89話伝説と真実

あらすじ デュデュマ復活、ドーマローラ滅亡
ムリアは遠い国の科学者で、星のたまごが実るという星の樹の根について調べ始め、ティトォもその研究に加担していた。ムリアは星のたまごを欲しており、時を取り戻そうとしていた。ティトォがその計画に気づいたとき、時既に遅し、星の守護神・デュデュマが復活したのだった。全てはそこで終わるはずだった。デュデュマが星のたまごを回収して。だがその時、謎の箱からクゥが登場、デュデュマと真っ向からぶつかり合った。ドーマローラを滅ぼしたのはデュデュマではない、紛れもなくクゥであった。ティトォの曖昧な記憶…。何者かが守り神となって闘うように、ティトォに星のたまごを差し出した。ドーマローラは姿を消し、全くの他人同士であったTAP、三大神器、そしてグリ・ムリ・アだけが生き残った。

感想

ムリアことグリ・ムリ・アを助けてしまったことを悔いるティトォ。「グリ・ムリ・ア」じゃなくて「ムリア」であることはなにかの伏線になっているのでしょうか?ティトォはムリアと共同研究することになったというけど、あれ?3巻p165で「顔と名前しか知らない…」と言ってますね。まあ素性を明かさなかっただけかもしれませんが。ティトォはムリアの野望に気づいたようだけど、何を復活させようとしているのかは分からなかったみたいですね。

星の樹。前から言っているけど、夢の樹もここと関係しているんでしょうね多分。星のたまごはこれに宿るらしいですけど、ここでも疑問が一つ、7巻p142で星のたまごは「なにかの拍子で地上にバラまかれたり〜」と書いてありますね。これは星の樹の記述と若干矛盾するような気もします。

ムリアの目的は何を蘇らせようとするつもりなんでしょうかね。一説には”クゥ”はムリアの亡き息子の人形であって、そこに本物のクゥの魂を定着させるべく星のたまごを欲しているといわれていますが、それならもっと小さな星のたまごのかけらをムリアは今たくさんもっているわけですから、恐らく違うかと。ガシャロのいう「来たるべき大戦」とは、デュデュマとの戦いのように捉えていますが、今月のムリアの「この先にあるんだ…」の発言の通り、デュデュマを封じたその先に目的があるように思われます。それが「女神」なのかどうかはまだ分かりませんね。人柱が必要だとブライクブロイドがほのめかしていましたが。自分の国を作るとか、ムリアは実は古代人なんだとか、いろんな説があります。ムリアが不老不死になった時期もまだ明確ではありませんからね。

ところでダークアイ・Qはなかなかの博学ですね。ティトォに計算問題で勝利するだけのことはあります。スペック高すぎ。Qは恐らくジルと同じ立場なのでしょう。自分で女神の謎を追っているという。イドがなんか話を聞いていますけど、これはイドが今後に大きく関わってくる伏線なのでしょうかね。

デュデュマ復活。大方の予想の通り、破壊神ではなく守護神でしたね。予想あたりっと。デザインが1巻のあたりとはまるで違いますね。これはかなり格好いいデザインです。土塚氏はものの質感を描くのが大分上手くなりましたね。

曖昧なティトォの記憶。まだ伏線を残しておくための手法でしょう。ムリアの「助けて」に反応したかどうか、クゥが覚醒します。1年近くもあの鉄クズの中に居たんですね。この時点で普通の人間ではないです。ドーマローラを滅ぼしたのは…クゥ…なのでしょうか?少なくとも関与はしているでしょう。仮面に手をかけた次のコマで大爆発が起こっていることから、仮面を外して神器が完全に制御を脱したためにエネルギーの暴走があってドーマローラ崩壊、と見るのが順当でしょうか。デュデュマを押さえつけるだけの力。この時点で「マザー」を扱えたのでしょうか。クゥに関してはより伏線が増えましたね。

肝心のティトォに星のたまごを渡した人物が曖昧ですね。わざとぼかしているように見えます。クゥとする説がありますが、それなら今になって星のたまごを取り戻そうとしている立場にあるのがおかしいですし、「守り神になれ」との台詞にもいまいち合わないように思います。渡したのは、デュデュマか、それともまだ登場していない「女神」かの2択ではないでしょうか。ムリアはその先に一体何を見たのか。さりげなくアロアが生き残ったと書いてありますね。アロア=舞響大天は確定なのか?TAPは当日まで赤の他人だったのか?謎は深まるばかり。


第90話星と星

あらすじ 星の存在変換発覚
星のたまごが変形し、ティトォたちの魂を取り込む。ダークアイ・QはTAPの「罪」について聞くが、それは自分たちだけが生き残ったことでも、ムリアの研究を助けてしまったことでもないようだった。ムリアが起こそうとしている「究極の存在変換」。この100年、世界中の人口分布が大きく変化しているとのこと。それは100年前、ティトォがムリアの研究の片手間に見つけた地図によく似た分布だった。ムリアが起こすとしていることは、まさしく「星の存在変換」。かつて宇宙の塵となったムリアの星を復活させることだったのだ。そのために、ムリアはデュデュマの力を狙った。それを得るために、ムリアはTAPの星のたまごを狙っている。そしてデュデュマを倒すために、女神の三十指を結成し、デュデュマの弱体化を図っていたのだ。そして20年前、それまで停滞していたムリアの計画が、一挙に加速することになる。それこそが、最初の三十指、アダラパタの登場だった。

感想

まず絵について。なんというか、新たな絵の周期に入った感がありますね。
イド戦あたりからまた違った雰囲気を醸しだしているようです。
昔に比べると絵の密度が段違いです。いろいろと読む込むことができそうですね。

本編。ティトォらの体は既になくなっているとのこと。
これは最終回でTAPが消滅してしまうという根拠になるのかもしれませんね。
もっとも土塚氏のことだから「ってTAP生きてたーーー!!」とか
普通にやりそうですがw
そしてTAPの罪。これはまだまだ秘密のようですが、アクアやプリセラは、
「何か」をしてしまったから死なずに生き残ったのでしょうか。謎です。

女神の陰謀。それは究極の存在変換をするということ。
世界中の人口分布をムリアの故郷に近づけているという発想はなかなかに
独特でいいですね。これらの出来事も星のたまごの力を借りてのことなのでしょうか。
ドーマローラ以外にも国が消滅していたのか。その割に大したことなさそうな
物言いですがw
ムリアの陰謀は、そう、「星の存在変換」。なんか某鋼の錬金術なんとか
とかいう漫画とシンクロする部分があるように見えるのはおいといて、
ムリア異星人ですかwwwすごいなMPワールドは。どこまで広がるんでしょうか。
それでも世界観が崩壊しないのは、土塚氏の演出が作風に合っているから
なんでしょうね。
ブライクが言っていた「もったいない、たりなくなる」と、ムリアの
「この世界の住民がどうなろうと関係ない」が、この目的が明らかになったことで
互いに矛盾しなくなりましたね。
こういう展開だったとは…。
余談ですが、舞響大天が可愛い。

イドが話にやたら絡んできますが、外国人組も魔法陣のかませ犬役だけじゃ
きっとないんでしょうね。斬り裂き魔か、あるいはもっと根幹の部分で
物語にタッチしてくるのでしょうか。
デュデュマは「計画の妨げになるもの」と今まで考えていましたが、
「倒してその力を奪い取る」という目的だったんですね。
三十指がデュデュマの力を奪い取り、かつデュデュマに対抗する力である
というのはなかなか斬新でした。

そして計画の根幹、そう、アダラパタです。
彼が現れる前は計画はのんびり進んでいたのでしょうが、彼の出現によって
計画は後に引き返せないまでに急進することになります。
アダラパタの真意とは一体…。

と、ここまでが15巻収録分。アダラパタが締めですか。
表紙アダラパタは15巻でやったほうがよかったかも。