村が巨大きのこにおそわれ、助けを借りるべく100年以上生きるという不老不死の魔法使いの下に遣わされた少年ミカゼ。彼は常人並ならぬ脚力で断崖をかけあがり、そこで魔法使いという少女と出会う。しかし、身の危険から彼女はミカゼの願いを聞き入れない。必ず守ってみせると誓いを立て、ミカゼは木の実割りで証明しようとする。一晩かかって木の実を割ることに成功したミカゼの前に、魔法使いアクアはようやく素顔を明かすのだった。
アクアをおんぶして村まで走り帰るミカゼ。彼は保険にときつねの面までかぶることとなった。途中、ミカゼはアクアの不老不死と魔法に関して聞き、その無敵とも思われる力を見せられる。元気にはしゃぐアクアだったが、道中突然毒に倒れる。そしてそのまま不老不死の魔法使いアクアは死に至るのだった。
呆然とするミカゼ…。一方では不老不死の魔法使いを追い求め、謎の二人組みが暗躍していた。そのひとり、アダラパタは「存在変換」のエネルギーを察知。場所を特定する。ミカゼの目の前でばらばらに分解されるアクア。そしてそこに現れたのは、全く別の人間、ティトォ。状況の理解できないミカゼだったが、アクアに代わって村を救うというティトォ。しかし、村はきのこを食べ、全く無事だった。ティトォは話す。存在魔法について。ミカゼは底知れぬ興味を抱いていた。