第16話盗賊と糸

あらすじ クライムとの出会い
山の奥深く、そこにリュシカの知り合いの三十指の一人、クライムはいた。帰れと促すクライムだったが、ティトォは彼を挑発、知略戦でクライムを説得させるのだった。一方アダラパタはジール・ボーイと接触、ジール・ボーイは他の三十指がすべて敗退したら話に乗ってもよいと約束した。ティトォはクライムのアジトでガシャロという三十指のついて聞いていた。そしてガシャロのもとへ侵入する計画に関心を持つのだった。

感想

ティトォの仙里算総眼図は戦闘以外でも効果を発揮する。便利だ。そしてリポーターリュシカがめんこい。すっかり成りきってるよ。ティトォがクライムのもとに向かう理由はクライムが命の危険にあるということを聞いちゃったから。スライムって…ベスもメタルも、じゃなくてクライム登場。余談だがクライムって顔崩れがほとんどないな。さてティトォとクライムの衝突はティトォの知略戦が功を奏し、クライムとの話し合いに持ち込む。殺されるかもしれないというクライムの話を聞き、ティトォが関心を示す。その理由は…金欠かーーー!!まあティトォにしてみれば無駄な戦闘はさけたいところだけどね。ガシャロ戦の目的が金だとは…。これいかに。しかも金欠の原因はアクア…。

アダラパタはジール・ボーイと話し合う。三十指のほとんどは自由気ままに暮らしているらしい。メモリア三十指とかもきっとそうだったんだろうね。それが女神の都合で戦いに駆り出される。彼らの生きがいは女神に忠実であること。まあ実際は女神もアダラパタの言いなりになっているだけなんだが…。しかしジール・ボーイは協調性ないね。でも仲間思いだ。ジール・ボーイは最強を目指す。ここらへんはジール・ボーイの空っぽの原因になった才能ある兄貴へのコンプレックスが関わっているんだろう。兄貴を越えたいという願いか。ジール・ボーイの旅の終わりは兄貴の才能に努力で打ち勝つこと。そこでジャンクーア=ジル兄説が出てくるわけですが。


第17話ティトォとガシャロ教

あらすじ ガシャロ戦開始
ガシャロ教団には大勢の信者がいて、裏でガシャロは金を巻き上げてた。そのもとにアダラパタが現れる。不老不死の3人について協力を要請するが、ガシャロは計画をひとりじめしようとしていた。ティトォはクライムのガシャロ討伐に協力をすると言い、多少の金銭の分け前を要求した。そしていよいよのりこむティトォとリュシカ、クライム。しかし教団本部の手前の砂地についたとき、突如としてガシャロが不意打ちを仕掛けてきた。なすすべもなくやられるティトォだったが、そこに見覚えのある狐の面をかぶった少年が助けに現れるのだった。

感想

冒頭からなんだwキラキラトーンがやけに合ってるな。そしてポンタック。ルパンではないよ。ガシャロは女神に認めてもらいたい。こいつも一人の犠牲者なんだな。本来の願いを女神によって捻じ曲げられた、空っぽの人間…。ん、リュシカが肩たたきしてるーーー!?なんといい身分だ、ティトォめ。クライムは頑固だけど賢いな。真実は自分で追い求めるか。ジール・ボーイもその点一緒だけど、ジルは兄貴へのコンプレックスで最強をひたすら極めることで空っぽになっていたってところかな。クライムが空っぽになった原因はなんだろう。過去になにかあったらしいが。そしてガシャロはアダラパタの計画に賛同しかねる。でも本当はアダラパタがガシャロのずる賢い性格を知った上で単独行動をとるようにけしかけたってところか。あわれガシャロ。にしても「目を覚ませ」のリュシカが可愛すぎる…。

ガシャロが不意打ちを仕掛けてくる。登場場面は格好いいな。帽子の中身を考えると台無しだが。ガシャロはアダラパタの策にまんまとはまったりと行動に深みはあまりないけど、一応戦闘慣れはしている。強い。でも人を殺したことはないんだよな。どうやって強くなったんだろう。ティトォピンチ!血出すぎ。って時にもう一人の主人公が現れるわけですな。少年漫画だ。


第18話シッポと羽の生えたミカゼ

あらすじ ガシャロ戦前半
ミカゼは3人を断崖の上まで送り返す約束を忘れていなかった。そしてミカゼは誓う。強く生きたいと。こうしてティトォらの反撃が始まるのだった。ガシャロの強力な魔法と、4人の連携攻撃が激しくぶつかり合う。ティトォの強化魔法により一見ティトォ側に有利に見えた戦いだったが、ティトォには疲労の色が見えてきていた。

感想

ミカゼ凛々しい。さすが主人公だ。ミカゼは約束を忘れてはいなかった。「強く生きたい」プリセラも言った、MPのテーマの一つ。ミカゼはこの後活躍がないことにしょぼくれて落胆することになるんだけど、また這い上がってくる。少年漫画してるな、本当。ミカゼとティトォのコンビネーションが光る。まだティトォなしでは一人前に戦えないけど、持ち前の責任感でカバーする。リュシカ、クライムも共に戦う。ガシャロも4対1なのに奮戦する。ぶちぎれる。だから髪が抜けるんだ…。ティトォ側が優勢だが肝心のティトォに疲労の色が。TAPは肉体的に弱いというけれど、プリセラはどうなんだろう。肌の露出も多いし、免疫力高いのかな。


第19話知る者と知らぬ者

あらすじ ガシャロ戦後半、アクア変換
ガシャロを問い詰めるティトォ。ガシャロはティトォこそが三十指の敵であると言う。しかしミカゼたちはティトォを信じていた。自分を救った女神のためにとなお襲い掛かるガシャロ。しかし、その時、ティトォの魔法の効力が突如として切れる。ティトォはアクアの時と同じ、体力の限界が来てしまったのだ。ミカゼらが奮戦するも、試合はガシャロ側に有利。状況を見たティトォは自らに刃物をつきたて、アクアを呼び出すのだった。

感想

ガシャロがはげた原因が明かされる。はげが空っぽの直接の原因なわけだけど、ガシャロはグリの策にはまらなくても空っぽの人生歩んでいたように見える。本編、この頃から絵が変わってくる。ペン先が太くなって戦にメリハリが付いたようになる。この絵はジル戦ぐらいまで続く。ギャグ調でクライムの語りが続くわけだが、意外と聞きたい重要な内容だったりする。クライムの過去が明かされるのはいつか。というかまず再登場の時期が不明だ。

ガシャロは結構重要な機密を知っている。三十指の目的。それは1000年のときを超えて復活するやつ、つまりデュデュマを倒すことらしい。それがガシャロの言う大戦か。グリ・ムリ・アが復活をたくらむ存在は女神にあたる存在で、デュデュマは封印すべき副産物なのか。ぺらぺらしゃべるガシャロにティトォが切れる。MPが発動している。ティトォのうちには星のたまご、すなわち大魔王が眠っているから、ティトォを見るものは時に恐怖する。大魔王対女神の構図がMPにはあるわけだ。

ガシャロは女神のために必死で戦う。見ていると哀れに思えてくる。ティトォが元気ならガシャロには余裕で勝てたんだが、肝心のティトォが吐血して倒れてしまい戦況は不利に転ずる。やっぱりミカゼにはさしで三十指に勝てるようになってほしいな。しかしティトォを必死で守ろうとするミカゼは格好いい。これぞ少年漫画だというぐらい。リュシカもティトォを信じている。いづれリュシカも女神の目的に気づくときが来るであろう。

ティトォは自刃する。100年生きてきただけあって、自殺するのに抵抗はないかといえばそれは嘘になろうが、やはり覚悟はそれなりの重さがある。100年の重みがティトォの自刃の場面に集約されていよう。そしてクライムの魔法もなにやら凄そうである。一体クライムの真価が問われるのはいつになることか。さあ、次回はいよいよ破壊神アクア様の登場だー!!

 


第20話神と髪

あらすじ ガシャロ戦決着
ついにアクアが再び姿を現した。その強大な魔力でガシャロの攻撃を次々跳ね返し、試合は膠着状態となる。その様子を遠くから見るアダラパタと、女神の三十指、コクマとドルチル。単独行動に出たガシャロをアダラパタはデータ収集に使うのだった。アクアが大魔法の構築を始める。最後の抵抗を見せるガシャロだったが、それもむなしくアクアの魔法が放たれる。しかし、アクアはガシャロを殺さなかった。ガシャロは悟った。女神は、何も与えてくれなかったと。

感想

「109年前、超高エネルギー体の大暴走があり」とあるが、つまりデュデュマはエネルギー体であり、グリ・ムリ・アはその制御し失敗したわけだ。一体グリは何をしようとしていたのだろうか。さあ「神と髪」、駄洒落かー!!でも内容は結構シリアス…。序盤、アクアが存分に暴れまわる。ティトォが大地の守り神ならアクアは大地の破壊神ってか。アクアはやっぱり横顔が光ると思う。100年生きてきた重みが横顔に映るよう。

アダラパタはガシャロをけしかけ、様子見をする。相変わらず黒いな。アクアの大魔法を前に最後の抵抗をするガシャロ「星よ叫べ 叫星魔渦」ってところは迫力あるな。そしてクライムが実は唯一の活躍を見せる。ミカゼの冷酷なつっこみは置いておこう。

ガシャロの過去。それは髪を取り戻すことが目的だった。しかし女神によって与えられた力で本来の目的を忘れ、金集めに奔走することになる。そのことにガシャロはようやく気づくのだった、か。ガシャロの髪が一本一本抜けていくものの哀れを感じさせる演出も相まってガシャロのあわれっぷりが浮かび上がる。

三大神器もアクアの力に気がつく。あの独特の模様、冒頭でティトォが前にして立っていた扉ってグリ城の扉なのかしらん。だとしたらグリ城はドーマローラにあることになるし、ティトォは一度行ったことになるな。


おまけ

感想

年表。ミカゼの村からTAPの断崖まで、ミカゼの足で2週間かかるんだったね。2週間おんぶされっぱなしか、アクアは。ちょっとすごいな。リュシカと出会ってからクライムと接触するまでの期間も意外と長いな。20日近くあるぞ。クライムとの出会いからガシャ戦までも然り。その間のほのぼのとした日常を見たかった気もする。

おまけとおまけ。アダラパタポストが再び登場することはあるのか?ティトォの服のぼこぼこ。まんじゅうかーーー!!おいおい腐っとらせんか、ティトォさんよお。笑えるwwこれは8巻で事実であることが判明する。ってことは次の、リュシカの付け髪も…?付け髪落としてあわてるリュシカがかわゆい(*´Д`)。ミカゼ。アダラパタの説明をかいつまむと、つまりミカゼはニートであると。そうかそうか。最後にアダラパタ。誕生日がエイプリルフールの日とは。狙ってるな。