ついに始まったプリセラ対ジール・ボーイ。激戦はプリセラに軍配が上がるかのような勢いだが、ジール・ボーイもまだ本気を出していない。サンは言う。プリセラこそこの世で一番強い人物だと。プリセラはジール・ボーイに本気を出すよう言う。そしてジール・ボーイの合成魔法拳がいよいようなりをあげる。
ティトォは女神が起こそうとしている大事から人々を守るため、アクアはアロアの命を奪った女神と無力な自分を許さないため、それぞれ魔法を生み出してきた。プリセラは少し違う。ジール・ボーイは合成魔法拳に全力をかけ、プリセラに戦いを挑む。その合成魔法拳さえもかわし、受け止めるプリセラ。追い詰められたジール・ボーイに残されたのは、完全合成魔法拳のみ。
プリセラの言う才能。それは過去にジール・ボーイの兄が持っていたものだった。ジール・ボーイは兄を思い出す。その苦い思い出は、ジール・ボーイに自ら限界を超えた力を発揮させるのだった。強引に完全合成魔法拳を構築し、自分を見失ったジール・ボーイ。プリセラは全力で彼を止めようとした。
大爆発が起き、ミカゼやリュシカが戦地に駆けつける。ジール。ボーイは叫ぶ。誰よりも強くならなくてはならないと。プリセラは返す。誰よりも強く生きなくてはならないのだと。最後の力を振り絞ってプリセラに向かうジール・ボーイだったが、ついに決着が付くのだった。そこにアダラパタが姿を見せる。その横には操られたメッツの姿も。アダラパタはジール・ボーイの右腕の魂を奪った。そして左も奪われようとまさにするとき、メッツは渾身の力を振り絞って自害する。憤激するジール・ボーイの前に、突如謎の男が現れるのだった。
プリセラは静かな朝を迎えた。あの男はそのままアダラパタを連れて引き下がったのだ。プリセラのもとに、メッツの同僚がやってくる。彼女はプリセラとジール・ボーイを許さないと言い残し、その場を去るのだった。ジール・ボーイも戦いの後、一人で軍を離れていた。そしてグリ・ムリ・アのもとにはアダラパタたちが帰ってきた。
ティトォらは夢の樹で、メモリア王国に渡り、グリ・ムリ・アの下を目指すことを再確認した。一方のグリ・ムリ・ア勢には三大神器のブライクブロイド、舞響大天、クゥ、三十指の月丸、太陽丸らが集結していた。アダラパタはグリ・ムリ・アに五本の指を投入してメモリア王国ごと潰すことを提案するのだった。